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原点回帰のトマーシュ・ネトピル指揮エッセン・フィルのマーラー:《悲劇的》

2020.01.04(13:41) 2

若手指揮者のトマーシュ・ネトピル(1975年生まれ)は、「チェコの次世代を担う指揮者」として注目されている。現在はエッセン歌劇場の音楽総監督を務め、オペラ演奏でも素晴らしい成果を上げる期待の俊英だ。2019年11月に来日し、読売日本交響楽団と共演したことでも記憶に新しい。
トマーシュ・ネトピル&エッセン・フィル

netopil

エッセン・フィルとの、マーラーの交響曲第9番、ヨーゼフ・スークの交響曲《アスラエル》に続く3枚目の録音は、マーラーの交響曲第6番《悲劇的》。
この交響曲は、そもそも、エッセン・フィルが初演した交響曲であり、そのようなオーケストラがこの交響曲をどのようなサウンドで披露してくれるのか気になるファンも多いだろう。

その「原点回帰」がもっともよく現れているのが、第2楽章と第3楽章の構造だ。

知られているように、第2楽章と第3楽章の順番は、「ハンマー」の回数と同様、マーラーが最後の最後まで悩んだ案件で、作曲者の死がその探求を経つまで、結論は出なかった。

ここ20年ほどは、「マーラー協会」が名だたるマーラー学者を動員して改訂・発表した批判改訂版スコアの通り、第2楽章→アンダンテ・モデラート、第3楽章→スケルツォの順番で演奏されることが主流となった。
しかし、‘素人耳’には、どうしても第2楽章→スケルツォ、第3楽章→アンダンテ・モデラートという従来の順番が自然に聴こえてしまう。

だが、しかし。

この演奏では、第2楽章がスケルツォ、第3楽章がアンダンテ・モデラートで収録されているのだ。

この辺、指揮者の拘りなのか、オーケストラが使ったスコア(オーケストラの手持ちかレンタルかは不明)がそうなっているだけなのかは分からない。しかし、今後、再びこの順番が主流になっていく布石なのだとしたら、この若手指揮者の先見の明は大したものだと言わなければならないだろう。

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